行列のできる人気のバスクチーズケーキが
熊本空港の近くで買える。
そもそも
バスクチーズ
ケーキとは?
バスクチーズケーキは、スペイン生まれのチーズケーキ。コンビニで発売されたのをきっかけに、日本では2018年ごろから広まりました。熊本空港から車で10分ほどの場所にある、西原村のケーキ店「RICO」のバスクチーズケーキが、いま熊本のお土産として注目されています。店主・西村通洋さんに特徴を訪ねたところ、詳しく教えてくれました。
「高温で一気に焼き上げることで、表面を焦がして、ちょっと中をレアに仕上げる。それがバスクチーズケーキの特徴です」
さっそく食べてみると、バスクチーズケーキは口に含んだ瞬間に香ばしさが広がります。中はトロっとしていて、内側(レア側)と外側(焼き側)でちょっとずつ食感が変わるのが新鮮でした。
お店の定番商品
バスクチーズケーキ。
こだわりの
すべてを込めた
ケーキ
西村さんは、高校生の時にホテルのレストランでアルバイトをしたことがきっかけで料理人を目指しました。高校卒業後、修行して熊本に戻って来た西村さんは4店舗の飲食店を経営します。しかし、熊本地震や新型コロナウイルスの影響により、店舗の閉鎖が続きました。
そんな時、ずっとお世話になっていた料理人の先輩からバスクチーズケーキのレシピをもらいます。
「スペインバルを経営していたので、バスクチーズケーキは知っていました。日本ではそれほど知られてなかったので、チャンスはあるかもしれないと思いました」
しかし、そのレシピは、シンプルゆえに奥深いものでした。材料、温度は変わらないのに、同じ味にならないのです。
「素材にこだわって、試行錯誤を繰り返しました。どうせやるなら、ケーキ屋さんではあまり使わない材料にしようと。卵は、福岡県の輝黄卵。黄身が濃厚でコシがしっかりとした卵です。チーズは、オーム乳業さんの濃厚なクリームチーズ。生クリームは、乳脂肪分が少し高い48%の鹿児島県産を使用しています」。こだわり抜いた材料を使い、レシピを改良してようやく「RICO」のバスクチーズケーキが完成します。
その頃、二つ目の出会いがありました。たまたま立ち寄った西原村の不動産屋で、運命の物件と出会います。「これも偶然なんですが、いい庭師さんと出会えて、カフェのコンセプトにぴったりな空間ができたんです」。こうして、西原村にバスクチーズケーキ専門店が誕生しました。
熊本県阿蘇郡西原村は人口6752人、阿蘇くまもと空港から車で約10分、熊本市内へは車で約40分のところにある自然豊かな村です。ここから贈り出されるバスクチーズケーキには、ある想いがあります。
「熊本から全国の食卓へ、という想いです。少しずつその実現に近づけたらうれしいです」
バスクチーズケーキのほかにも、苺のバスクや雪塩とメープルシロップなど、見た目も楽しいケーキが店内に並びます。季節によって化粧のように装いを変えるチーズケーキは、いつ来店しても新鮮で、訪れた人々を笑顔にしてくれます。
阿蘇西原村のこだわりチーズケーキを、ぜひご賞味ください。
新作の緑茶
ミルクチーズケーキ。
大人の味
雪塩と
メープルシロップ。
ハートの
ストロベリーソース付き
苺のバスク。
西村通洋さん