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熊本名物「馬肉」 4つの楽しみかた② 濃厚なうまみと甘味が合わさる鮮度抜群の馬刺し。

2024/03/18

熊本名物「馬肉」 4つの楽しみかた② 濃厚なうまみと甘味が合わさる鮮度抜群の馬刺し。

Photo/
Mori Kenichi
Text/
Chase Sutherland,Taninaka Takashi

「刺身」 熊本馬肉料理専門店 馬桜

馬肉の最もポピュラーな
食べかたである「馬刺し」は、鮮度が命。
鮮度を保つことに、なによりも力を入れるお店に
出合えるかがポイントともいえます。
熊本市の中心街にある
「熊本馬肉料理専門店 馬桜」は、そんなお店の一つ。
馬桜グループの支配人・大塚健生さんに、
そのこだわりを聞きました。

鮮度に
こだわり抜いた
馬刺し。

 「馬肉は鮮度が落ちるのが早いため、解体から加工、そして冷凍までいかに早いかがおいしさの鍵です」と大塚さんは語ります。馬桜で提供する馬肉は、全国の牧場や加工場を視察し、飼育状況や加工処理を確認したうえで選定しているそうです。
 「馬肉は鮮度が命です。鉄分を多く含むため、空気に触れると酸化が進み、ピンクから赤、赤から灰色に変色します」と教えてくれた大塚さん。馬桜では鮮度を保つために、冷凍庫内外の温度を管理しています。そして、馬刺しを提供する前日から半日前にかけ、ゆっくり解凍をしてお客様に提供しているとのことです。
 また、大塚さん曰く、2月から3月頃の馬肉は脂ののりがよく、他の時季と比べてもうまみが増していると感じるそう。熊本の冬の夜に、馬刺しを食べる楽しみが増えました。

大塚健生(おおつか・けんせい)さん

大塚健生(おおつか・けんせい)さん。2007年より、馬桜グループに参画。現在は、馬桜グループ支配人として活躍中。

下通り店

下通り店では、ディナーのみの営業ですが、銀座通り店では土日祝限定でランチ営業もしています。

特選馬にぎり 4種盛り

特選馬にぎり 4種盛り

大トロ・中トロ・赤身・中トロ炙り。それぞれ違う肉のうまみがお米と合わさり、満足度の高い寿司盛りです。/1人前2,100円(税込)。

特選馬刺し盛り(6種)

特選馬刺し盛り(6種)

霜降り馬刺し、上馬刺し、特上赤身刺し、赤身刺し、フタエゴ刺し、タテガミ刺しの6種類が楽しめる盛り合わせセット。桜のようなピンク色は鮮度の良い証拠です。/2人前 6,400円(税込)
※写真は1人前。

タレ

桜せいろ蒸し

馬桜の商標登録商品。生でも食べられる鮮度のよい馬肉を蒸気で蒸すことで、余分な脂はなくなりつつも、うまみが凝縮された逸品です。特製の和風ダレと、カシューナッツダレの2種類のタレで味変しながら食べられるのも楽しいポイントです。/2人前 11,000円(税込)

馬桜の「霜降り馬刺し」は、バラ肉のなかでも最高級部位を使用し、
サッパリした脂の濃厚な甘みが口のなかに広がります。
ぜひ食べてみてください。

column

馬肉には、
冬に摂りたい
栄養素が
詰まっている!

 冬は、肌の乾燥が気になり出す季節。熊本県立大学教授として栄養学を研究する友寄博子さんにお話しをうかがったところ、「馬肉」には冬の肌を綺麗に保つための栄養素が多く含まれているのだそうです。
「馬肉には、ビタミンB2、ナイアシンが多く含まれています。これらは、肌の健康維持を助けてくれ、さらに粘膜の機能も補強してくれるため、感染症予防にも期待できます」と語ります。また、「鉄分が多いことも特長です。特に女性は一日4mgほど不足しがちなため、100gあたり鉄分4mgほどを含む馬肉は、不足を補うのにぴったりな食材です」とも教えてくれました。
 低カロリーで高タンパク質、ダイエットにもよいとされる馬肉は、冬の皮膚の乾燥対策にも最適な食材のようです。ぜひこの冬は、“うま活”にいそしんで、乾燥を乗り越えてみてはいかがでしょうか?

店舗情報

熊本馬肉料理専門店 馬桜
銀座通り店

●所在地/〒860-0807 熊本県熊本市中央区下通り

1-10-3 銀座プレイスKUMAMOTO 3F

●営業時間/17:00~22:00(L.O.21:30)

※金曜・土曜・祝前日は、23:00閉店

土日祝11:30〜15:00(L.O.14:30)

●定休日/無休

●電話番号/096-354-5800

熊本馬肉料理専門店 馬桜
下通り店

●所在地/〒860-0807 熊本県熊本市中央区下通り

1-12-1 光園ビル2F

●営業時間/17:00〜23:00(L.O.22:00)

●定休日/無休

●電話番号/096-355-8388

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