キクラゲ、ねぎ、卵、にんにく、海苔。
熊本ラーメンおなじみの具には、栄養豊富な食材が載っていることはご存じでしょうか?
(上の写真は、「黒亭」の玉子入りラーメン)
さらに、それらを組み合わせて食べることで摂取できる栄養もあります。
農水産物の健康面での効果を研究する、熊本県立大学教授・友寄博子さんに聞きました。
具は組み合わせて食べても◎。
「熊本ラーメンの具は、一つひとつが栄養を摂れる食材であるだけでなく、あわせて食べることにも適している食材です」。そう友寄さんは言います。「たとえば、チャーシューは豚肉ですのでビタミンB1を摂取できます。その吸収を助けるアリシンが、ねぎとにんにくには含まれているのです。水に溶け出しやすいため、飲み過ぎに注意すればスープを口にするのもよいと思います」
友寄さんに聞いた、それぞれの具の栄養についてもご紹介しています。

写真は熊本ラーメンを代表するお店の一つ、味千ラーメンの「復刻ラーメン昭和味」。
(写真は2024年12月時点のものです)
キクラゲ
茹でてもビタミンDがたくさん摂れるのがキクラゲです。ビタミンDは、不足すれば骨の軟化や筋力の低下につながるおそれがありますし、冬から春にかけては夏場に比べて長い時間日光を浴びなければ生成されないことがわかっています。そのため、まだ寒い季節はラーメンの具として食べて摂るのがおすすめです。
ねぎ
にんにく同様、ビタミンB1の摂取を助けるアリシンを含みます。また、目によいとされ、サプリメントに用いられるルテインもあります。
卵
卵は栄養の宝庫。肝臓の回復力を高めるアミノ酸が含まれ、アルコール分解に必要なメチオニンが豊富。筋力増大や、内臓脂肪・コレステロールの低下作用が期待されるたんぱく質の含有がよく知られています。さらに、脳の発育に必要な栄養素レシチンが多く含まれることも報告されています。また、ねぎ以上にルテインを多く摂れることがわかっています。
にんにく
抗酸化作用で血圧低下を促すアリシンを含みます。熊本ラーメンの具に多い揚げにんにくは、加熱によってアリシンがアホエンという機能性成分に変化しています。これは脳卒中の抑制や肝臓を守る効果が期待できる成分です。
海苔
有明海での養殖で知られる熊本の海苔は、食物繊維やたんぱく質が豊富です。血糖値上昇を抑制する効果があることが、研究を通して明らかになりました。枚数は多いほうが効果は期待できるため、トッピングで追加するのもよいと思います。また、自宅で即席麺を茹でて食べるときに、海苔を多めに加えることも◎です。
